バンクーバーについて
天候が不安定で突然雨が降ることもありますが、通常は清々しい気候で気持ちが良く、過ごしやすい街です。
また、想像していた以上にアジア系のレストランが多く、日本の商品が買えるお店もいくつかあり、渡航後すぐから大きな違和感もなく暮らすことができました。
極端に都会過ぎず、かといって田舎でもない、快適で穏やかな環境という印象で、初めての留学先としてバンクーバーは安心だとよく耳にしますが、まさにそう感じます。
学校について
最初の2ヶ月間は一般英語コースに通い、その後、併設されているビジネスカレッジでPMM(パワースピーキング&モダンメディア)コースとITOP-J(通訳・翻訳)コースを修了しました。
僕の周りでは、ある程度の期間留学している人たちは、2~4ヶ月間一般英語コースで学んだ後、それぞれの関心に合わせて併設の専門プログラムに移る人が多いようでした。
僕が選んだコースについて少し説明すると、PMMは「自信を持って英語を話せる力」をつけることを目標とするコースなので、その後にTESOLやビジネス系のコースに入ろうと考えている人も、土台作りとして選んでいました。
内容は、名前の通りメディアに関するもの、例えば映画や音楽、広告など異なる8つのトピックをテーマに取り上げて学び、毎週、個人あるいはグループで各トピックに関するスピーチや発表を行います。そのため、一人一人が英語を話す機会が十分にあります。
ITDP-Jについては、コースの入学基準が高いため、周りのクラスメイトの英語力も高いなと感じました。
PMMと同じく各週異なったテーマ、例えば医療や政治、経済やエンターテイメントなどを扱うので、毎週新鮮です。カナダ人の先生の前で、その場で通訳の練習もします。
単に将来通訳や翻訳に関連した業界で働きたい人のためのコースというわけではなくその後カナダで働く人やインターンシップを控えている人が働き始める前に選ぶことが多いそうです。
通訳・翻訳コースがある学校は少なく、また「受け取った英語を正確に理解・解釈し、第三者に伝える力」を付けることを目標とするコースなので、どの人にもお勧めしたいです。
これから留学する人へ
留学カウンセラーの方と留学プランを練っていた頃は、約1年間の留学をするのにこれだけの費用がかかるのか(生活費や娯楽費の予算も含めて)と少し戸惑いましたが、今になって思えば実際に費やした費用以上のことが経験できているため、決して高いものではないなと感じます。
その理由の一つは、英語力以上に得たものがあるからです。
それは友人の存在です。
異なる国の人とでもここまで関係を深められるのだということを知りました。お金は使えばなくなりますが、思い出は一生の財産だと思います。飾った言葉のように聞こえるかもしれませんが、僕はバンクーバーに滞在している間にかけがえのない仲間に出会うことができました。留学中の友人として終わらせることなく、生涯ずっと続く関係を築いていきたいです。
留学先では、もちろん全ての出会いが初対面です。当たり前ですが、学校であってもその他の場所でも、一から人との繋がりを築いていくことになります。
最初は流暢に話せるわけもない英語で、知っている人がいない環境の中で自ら人に話しかけることが不安でした。ですが、いつもの自分より積極的な姿勢で行動するように心掛けることで、徐々に英語の環境に慣れていきました。
この僕の体験談を読んでいる方の中には、学生の方もいると思います。
僕も大学4年を休学してカナダに来ました。最初は就活に出遅れる可能性もあり、また、留学をするにしても時期的に少し遅かったため迷いましたが、自分の気持ちのままに動いて留学を決めて良かった、と心から思います。
こちらに来て8ヶ月が経ちましたが、人生の中の1年弱をこのような経験に費やすのとそうでないのとでは大きな差があり、ここでの時間は本当に大きなものだと感じています。正直なところ、日本で準備をしていた頃は、留学がここまで充実したものになるとは想像していませんでした。
僕と同じように「留学はしてみたいけれど、タイミングが・・・」などと悩んでいる方には、まず計画を練ってみることをお勧めします。
留学をしたいと考え始め、そして何らかの縁でWISHさんに足を運ばれた一人でも多くの方に、素晴らしい経験をしてもらいたいと願っています。
「そうは言っても・・・」と、現実と照らし合わせて悩んでいる方もいるかもしれませんが、留学ができる環境とそれが許される状況なのであれば、ぜひこの機会に思いきって留学することを強く勧めます。
僕の体験談を読んでくださってありがとうございます。留学をしようかと考えている方に、少しでも参考になればと思います。