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ライフセービングから始まった海外生活 

河崎 尚子さん

ライフセービングの様々なボランティア活動に参加したりと、オールトラリアならではの経験をさせてもらいました。学校の友達と旅行にも行ったりして、本当に充実した2年間でした!

河崎尚子さん私は日本でライフセーバーとして、ライフセービング活動をしています。(夏の海水浴シーズンに赤と黄色の服を着て海水浴場の安全を守る人たちのことです)日本では真夏の2か月間だけボランティアとして活動し、ビーチフラッグスなど競技会も一年を通して行っていますがまだまだ知名度は低いです。


でも、オーストラリアではこのライフセービング活動が国内で最も大きなボランティア組織で、正式なスポーツ・仕事としても認められているので、競技を専門にするプロライフセーバーや公務員として 活躍している人もいます。教育の場では小学校の必須科目として子供たちも一度は勉強します。本場を肌で感じたい!その勢いだけでシドニーに飛びましたがまず一番苦労したことが英語です。飛行機でもホストファミリーに初めて会った時も頭が真っ白でよく泣いていたのを覚えています。


語学学校(SEA)も当然一番下のクラスからスタートでした。一番悔しかったことは、現地のライフセービングクラブにアポなしで訪問し追い返されたことです。現地に来て一ヶ月経って英語はさておき少しだけ生活に慣れてきた頃、頑張って考えた英語の文章を並べてオフィスに向かいましたが変な日本人の小娘が来たぞという顔をされて、言葉が通じない難しさを痛感し、昔勉強しなかったことをすごく後悔しました。その後ホストファミリーの力を借りてクラブに入りましたが、クラブ員とのコミュニケーションがとれなくて悔しくて。

でもこの悔しさをバネに最後まで楽しく生活できたのは、学校の先生や友達、シェアメイト、ホストファミリー、ライフセービング仲間、バイト仲間との交流があったからです。分からない表現や言葉はなんでも聞いて教えてもらい、それを繰り返しているうちに、これ分かる?と逆に相手から教えてくれたりする場面もありました。特に毎日顔を合わせるライフセービングクラブ仲間との交流は英語が早すぎて一番ハラハラしましたが、何を言っているかがどんどん分かるようになってきて、最初追い返された事務所の人達とも冗談が言い合えるほどになりました。そのうち同じライフセービング目的でスペイン人、イタリア人もクラブに入ってきて、一緒にライフセーバーの資格取得にチャレンジしたり、大会に出たり、ライフセービングの様々なボランティア活動に参加したりと、オールトラリアならではの経験をさせてもらいました。学校の友達と旅行にも行ったりして、本当に充実した2年間でした!


今思い返すと、普通に生活すること自体が冒険で、失敗しても何でも積極的にチャレンジすることが大事だなと思います。日本とは生活感、文化がびっくりするくらい違うので、この経験は一生の宝物になりました。そして、留学前は心配性だった性格が、今では前向きで積極的な人になれたなと感じています!!
現在、留学前に働いていたフィットネスクラブで働いていますが、外国人もたくさん通っていて、昔は避けていましたが今では積極的に声をかけて仲良くおしゃべりしています!これからの目標は英語力をキープして、2020年の東京オリンピックで何かボランティア活動をすることです!!

 

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