大学生活最後の休み期間、長期休暇を悔いのないように過ごしたい。今しかできないことをしたいと思い、海外ボランティアに行くことを決めました。さらに、自分に自信を持ちたいという思いもあり、一人での参加を決めました。私は、海外旅行や海外ボランティア、ホームステイの経験はありましたが、どれも1人で行ったことはなく、何よりも英語に全く自信がありませんでした。日本語も話せない、誰にも頼ることができない状況に自分をおき、頑張ってみたいと思いました。そこで、以前からニュージーランドに少し興味があったこと、大学で福祉の勉強をしていたこともあり、幼稚園ボランティアに参加しました。
実際にニュージーランドに到着し、ぶつかったのはやはり言葉の壁でした。私のホームステイ先には、私の他に現地の高校に通っている何人かの留学生の子たちがいました。彼女たちは英語が流暢で、夕食の際にも、ホストマザーやホストファザーと冗談さえも言いながら楽しく会話をしていました。私はなかなかその会話についていけず、正直、初日は「どうしよう」という不安しかありませんでした。ボランティア先の幼稚園でも、子どもたちの言っていることがなかなか理解できなかったり、本を読んでと頼まれてもなかなかうまく伝わるように読むことができなかったりと、こちらもまた「どうしよう」という焦りや不安で一杯でした。しかし、つたない英語でも一生懸命に会話に参加したり、自分から話しかけたり、子どもたちには折り紙を一緒に折ったりなど共に行動をしたりすることで、もちろんうまくいかないこともありましたが、徐々に「どうしよう」ではなく、「楽しい」と思えるようになっていきました。土日には、思いきって現地のバスツアーにも参加しました。そこで、隣の席になったオーストラリア人の男性と親しくなり、今でもメールのやり取りをする仲になることができました。ホームステイ先の留学生の子たちと一緒に街にショッピングにも行きました。一緒に映画も見ました。2週間という限られた短い時間の中で、多くの不安を持ちながらも思いきって行動することで、それらの不安を少しずつ減らしていき、楽しめるようになっていきました。
2週間のニュージーランド幼稚園ボランティア。私がこの2週間を通して一番強く感じたことは、人は、多くの人に助けてもらうことで、生きていけるということ。多くの人が支えてくれるから、頑張れるんだということです。私は「自分に自信を持ちたい。自分だけでも頑張れるんだ」という思いで参加しました。実際に、無事に2週間を終えて帰国し、少し、本当に少しですが「私でもできるんだ。やれるんだ」と思うことができました。しかし、それはニュージーランドで私が出会った全ての人たちがいたからです。ホストファミリー、一緒にステイした留学生の子たち、幼稚園の先生、子どもたち、バスツアーで隣の席になったオーストラリア人の男性。彼らがいなかったら、彼らの優しい笑顔、言葉、助けがなければ、笑顔で2週間を終えることができませんでした。本当にさまざまな場面で多くの人に助けていただきました。また、思いきること、勇気を出すことの大切さも感じました。「きっと」と考えてあきらめてしまわず、まずやってみることで、その先にまっているものと出会えるんだということを実感しました。
2週間という本当に短い時間でしたが、心から、参加して良かったと思っています。私をサポートして下さった全ての方に感謝いたします。