アメリカの大学の授業は、基本的に講義を聞くのではなく、クラスメートと教授と一緒にディスカッションをしながら、専門的な知識を身につけていきます。先生からあてられて、答えを言うことはほとんどなく、教授の話をベースに生徒が質問・意見を述べ、他の生徒がそれに対し自分の意見や知識を加えながら、ディスカッションを盛り上げていきます。
アメリカでは日本の大学と違い、黙って教授の話を聞くことは良いとされず、自ら意見を発することで、授業に参加していることになります。中には、プレゼンテーションが毎週のように行われるクラスもありました。最初は日本の大学との違いに戸惑うことも多かったのですが、自分の考えや意見を誰かと共有したり、他の人の思考や経験を聞く事は日本ではなかなかできることではないので、とても貴重な体験でした。授業以外で驚いたことは、学校の敷地内に学生寮がいくつもあり、何千人もの学生がそこで生活をしていることです。
日本の大学にも学生寮はありますが、学校の敷地内に7つや8つも寮があることはないと思います。その1つ1つの寮には国籍や性別を問わずいろんな人が生活しています。寮内で寮を取り仕切る責任者を決める選挙を行います。そして、選ばれた学生は寮の管理を自分たちで行います。そして、寮で生活する他の学生が楽しく学生生活を送れるように、毎週いろんなイベントを考えてくれてくれます。このようにアメリカの大学では生徒一人一人が自ら考え、意見を述べ、行動することが大事です。私はそれを身を持って経験しました。
日本にいた頃の自分とはまったく異なり、大学を卒業した今では、自分の考えや意見に自信を持って、相手の考えや意見を尊重し、物事に対し、受け身にならずいろいろなことにチャレンジできるようになったことがアメリカの大学で得ることができた1番大きなものです。