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flag01セブ島での活動報告

藤原 愛さん

本当に二か月間参加してよかったです。次もまた近いうちにボランティアに参加したい!

  • 氏名藤原 愛さん
  • フィリピン共和国
  • 都市セブ島
  • 目的ボランティア
  • 留学期間2014年1月30日~3月26日
  • 取扱会社CEC

1私は、この春2014年の1月30日から3月26日までの二か月間、cecのセブ島(フィリピン)での孤児院ボランティアに参加しました。プログラム内容はマザーテレサの創設した孤児院の子供たちと触れ合うというものです。私の場合、参加のきっかけをつくってくれたのは在籍している短期大学でした。私たちの学校には体験留学という制度があり、英語圏やフランス語圏だけでなくアジアの地域にも生徒を派遣しようという試みのもと毎年2~4人にアジア留学のチャンスを与えています。今回は四つの国(インド、フィリピン、ベトナム、タイ)が提示されていましたが、私はその中でもフィリピンを選びました。申し込んだ理由は大きく分けて三つあります。以前から国内外問わずボランティアや児童福祉に興味があったということ、フィリピン人の友達の存在から親しみを感じたということ、そして今まで日本から出たことが一度もなかったため、せっかくチャンスがあるのなら挑戦してみたいと思ったからです。昨年同じプログラム参加した先輩から話を聞くことができたというのも私の中で大きな決め手でした。渡航までの準備は正直とても慌ただしく過ぎ去りました。大学生とっての一月というのはテストやレポートの全盛期。何が必要なのか、パスポートはどうしたらいいのか、お金は…と色々な人を当り何度も何度も確認する毎日でした。

セブでの生活は、主に午前中は英語学校、午後はボランティアといったスケジュールでした。英語学校では、簡単なテストの後自分の受けたい教科を選ぶことができ、私はTOEICLISTENING、reading, pronounciation, callan method を受講しました。今回は英語の勉強を目当てに行ったわけではありませんが、英語の勉強には本当に適した環境だったと思っています。まず日本語を話す大人が近くにいません。また、現地コーディネーターがボランティアの成長を促してくれる人で、ボランティア同士でも英語を話すことを提案していました。そのため日本語が聞こえない日もままあり、英語教室で学んだことをその日のうちに実践できるというメリットがありました。また、逆にボランティアをしていく中で疑問に思ったことを英語で聞くことができるようになり、語学学習を並行したことでより濃い滞在になったと思います。

ボランティア体験のみならず、実際の生活の中でも様々なことが起こり、それらを通してたくさんのことを学びました。まず私は滞在が長かったため、現地でたくさんのボランティアとの出会いと別れを繰り返しました。日が経ってくると私も少しずつ分かることが増えてきて、新しいボランティアに家のルールや場所のこと、子供たちのこと、孤児院のことなど教えられるようになっていきました。はたまた新しく来たボランティアは自分の考えや最初に感じたことなどを私に教えてくれます。皆それぞれ参加した理由は違いますがボランティアという目的が一緒であるため、すぐに打ち解けることができ、彼らとは年齢も性別も出身地も気にすることなく語り合い、たくさんの場所へ行き、多くの時間を共有しました。私は19の誕生日を現地で迎えたのですが、その際にはコーディネーターと一緒にサプライズパーティーを企画してくれました。それぞれ同じ物事からも感じることが異なっていて、一緒に考えた時間は私にとって宝物です。彼らとは後日再開する約束をしていて、多くのボランティアに出会うことができたことは私にとって幸運だったと思っています。

長期滞在だった分、数えられないくらいたくさんのことがありました。問題点だけでもまず、最初の1週間でおなかを壊し、誕生日に携帯をなくし、またある時は頭痛と熱とで病院に入院をしました。その時の記憶は今でも鮮明です。前日の夜から熱と頭痛がひどく、次の日の朝気合を入れてタクシーで英語学校に向かうも、吐き気がしてそのまま下車。シェアハウスに帰ってコーディネーターが来るのを待っているときは少し辛くて、ドアが開いて名前を呼ばれた時安心から思わずほっとしたのを覚えています。 しかし立ち上がるも歩けず、コーディネーターに支えてもらいながら病院へ行きそのまま車椅子でベッドへ。入院すると聞いたときはびっくりしたがされるがそのまま点滴、検査を経て個室で入院しました。結局たいしたことはなく二日で退院できたのですが、ここでの経験は私にとって本当に印象的なものになりました。それは病室に一人になることがほとんどなかったからです。夜もずっと誰かがそばにいてくれました。コーディネーターが、一人になる必要はない。フィリピンでは誰かが入院したら家族や友達がたくさん病室にやってきてずっといてくれるのだと話してくれました。事実、私は本当にこれに救われました。食欲がなく、歩けず、また手に点滴が刺さっていて下手に動くと点滴の管に血液が逆流してしまうためトイレに行くこともままならず、誰かの助けが必要でした。また、もしあの大量の時間を一人で過ごしていたら気が滅入ってしまっていたと思います。日本では誰かが入院した時何人の友人が家族が病室に長時間滞在するでしょうか。私は退院した時もし誰かが入院したら私はきっとそばにいようと思いました。また、フィリピン人の人との関わりの強さや思いやりは本当に魅力的な部分だと思いました。そして最後の最後、帰る2日前に虫に刺され足が腫れて歩けなくなり、そこからcecが配慮して滞在先を段差の少ないホテルに変更してくれました。この虫刺されは遠くからでも目立ってしまうため、帰国時空港でも止められてしまい、本当に最後の最後まで迷惑をかけましたが、どれもいい経験だったと思っています。

訪れて最初の一週間、正直私は帰りたいと思っていました。それは後々他のボランティアから聞かされるかカルチャーショックで、とか衛生面でとかそういったことではありません。朝は学校、午後はボランティア毎日楽しい、楽しいけれどこれでいいのだろうか同じことを二か月づけていて良いのだろうかという思いから生まれた焦りでした。しかし今振り返ってみると本当に多くのことに挑戦したくさんのことを学んだこれ以上ないほど濃い二か月間を過ごすことができました。ここでボランティアとして、私にできたことはほんの少しだったかもしれません。事実一人のボランティアにできることはほんのわずかなのだと思います。ですが、その少し少しが積み重なって、そこで関わった人たちのほんの少しでも助けになっていればと思っています。何もできないと初めから落胆するのではなく、自分にできることを探し何事も挑戦してみることが大切なのだと今は思っています。

本当に二か月間参加してよかったです。次もまた近いうちにボランティアに参加したいと考えています。

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